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光に輪が掛かるとは?
夜間、車のライトや街の明かりなどの光を見た際に、ギラギラと眩しく感じたり(グレア)、虹のような輪が見えたり(ハロ)することがあります。このうちハロのことを「光輪視」と呼び、白内障や緑内障の方に比較的よくみられる症状の1つです。光が眼球内で乱反射することで起こる症状であり、特定の屈折異常手術(レーシックなど)、目の傷のほか、白内障や緑内障が原因となることが多いです。一次的な症状であることも多く、治療によって生じた場合でも時間経過で徐々に慣れていきます。
夜間の運転が多い方は要注意
光輪視が生じると不安に思うかもしれませんが、明るいところでは症状は出ず、自然に気になることも多いので過度に恐れる必要はありません。ただし、お仕事などで夜間の運転が多い方などは注意が必要です。対向車のライトや街灯がまぶしく感じるために、目に負担がかかりやすく、事故のリスクが上昇します。一時的な光輪視でも、日常生活に差し支える場合には大阪市平野区の平本眼科クリニックへご相談ください。
光に輪が掛かっている時に考えられる疾患
白内障
白内障は、カメラのレンズに相当する「水晶体」に濁りが生じる疾患です。水晶体は外部からの光を屈折させる働きをしているため、ここに濁りが生じると光の屈折に異常が生じ、光に輪が掛かって見えることがあります。光輪視は白内障の症状としても現れますが、手術によって入れた人工水晶体(眼内レンズ)の影響で生じることもあります。特に複数の焦点を備えた多焦点眼内レンズを使用した際に起こりやすい傾向にあります。
主な症状
- 視界のかすみ(霧がかかったように見える)
- 視力の低下
- 二重や三重に物が見える
- 光がまぶしく感じる
- 夜間、街灯などの光に輪が掛かって見える(光輪視)
- 明るい場所では視界が悪くなる
- 急にメガネが合わなくなる など
緑内障
眼球内の圧力異常によって、網膜や視神経が損傷される疾患を「緑内障」と呼びます。進行に伴って見え方に様々な異常が生じるため、光に輪が掛かって見えることもあります。日本人の失明原因の上位を占める疾患ですが、初期段階の自覚症状に乏しいため注意が必要です。緑内障には様々な種類があり、急激に症状が起こる・進行するケースもあります。特に急な光輪視を自覚した場合、視機能の低下が一気に進んでしまうこともあるため、すぐに眼科を受診してください。
主な症状
- 視野が狭くなる
- 視界のかすみ・ぼやけ
- 視野の一部(中心や周辺)が見えにくくなる
- 視力の低下
- 夜間、街灯などの光に輪が掛かって見える(光輪視)
ドライアイ
ドライアイは涙の不足などが原因となり、目に様々な症状を引き起こす「涙の病気」です。ドライ自体が重篤な症状を引き起こすことはありませんが、長期にわたる症状は生活の質(QOL)を大きく損ねるばかりでなく、乾燥によって徐々に目にダメージを与えます。特に重度のドライアイになると眼球の表面が損傷することがあり、表面のデコボコによって光が乱反射することで、光に輪が掛かって見えることもあります。
主な症状
- 目が乾く
- 疲れや痛みを感じる
- 視界のかすみ
- 目の充血
- 目ヤニの増加
- 目がごろごろする
- 目がしょぼしょぼする
- 目が重い
- 光がまぶしく感じる など