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目が疲れやすい時に考えられる疾患
白内障
水晶体は、目の中で外部からの光の屈折を調整し、網膜に映る像のピントを合わせる「レンズ」の役割を果たしています。白内障はこの水晶体が白く濁る疾患で、様々な目の症状を引き起こします。白内障によって見え方に異常が起きていても、目は正常な機能を維持しようとするために大きな負担がかかります。そのため、普段よりも目の疲れが生じやすくなります。
主な症状
- 視界のかすみ(霧がかかったように見える)
- 視力の低下
- 二重や三重に物が見える
- 光がまぶしく感じる
- 夜間、街灯などの光に輪が掛かって見える(光輪視)
- 明るい場所では視界が悪くなる
- 急にメガネが合わなくなる など
緑内障
緑内障は眼内の圧力の上昇によって視神経に障害が生じる疾患です。視野の欠損や視界のかすみなどの症状が現れ、視覚に悪影響を及ぼすことで、目が疲れやすくなります。初期段階の緑内障は自覚症状に乏しいため、いつの間にか進行しているケースも少なくありません。
主な症状
- 視野が狭くなる
- 視界のかすみ・ぼやけ
- 視野の一部(中心や周辺)が見えにくくなる
- 視力の低下
- 夜間、街灯などの光に輪が掛かって見える(光輪視) など
眼瞼下垂
上瞼が正常な位置から下がることで、視界を遮る疾患のことを「眼瞼下垂」と言います。目の機能自体は正常ですが、下がった瞼を上げるために通常よりも力が必要となるため、目が疲れやすくなります。目の周囲の筋肉にも負担がかかるため、頭痛や肩こりなどの症状も現れることがあります。
主な症状
- 目が疲れやすい
- 肩こりや首の痛み
- 眉間にしわが寄る
- 視力が低下した
- 集中力の低下 など
ドライアイ・眼精疲労
ドライアイは「涙の問題」で、涙の分泌の異常によって目の表面に涙が十分に行き渡らなくなる状態を指します。涙は目の正常な機能維持に不可欠であり、涙が不足すると目の健康が損なわれて目が疲れやすくなります。眼精疲労の状態でも似たような症状が起こるため、両者は混同されることもありますが、厳密には異なります。ただし、どちらの場合でも適切な治療と対策が必要です。
主な症状
- 目が乾く
- 疲れや痛みを感じる
- 視界のかすみ
- 目の充血
- 目ヤニの増加
- 目がごろごろする・しょぼしょぼする
- 目が重い
- 光がまぶしく感じる など
屈折異常(近視・遠視・乱視)
私たちの目は、角膜と水晶体(レンズ)が入ってきた光の屈折を調整し、網膜(フィルム)に正確に像を結びつけることで、はっきりと対象物を見ることができています。しかし、レンズの機能に異常が起こり、光の屈折が正しく行われないと、網膜に映る像は不鮮明になります。この状態を屈折異常と呼び、屈折異常は近視、遠視、乱視の3つに分類されます。屈折異常が起きている状態だと、物を見るたびに目に負担がかかりますので、正常な目よりも疲れの蓄積が起こりやすくなります。
老視(老眼)
加齢に伴う水晶体のピント調節機能の低下により、見え方に影響が生じている状態のことを「老視」と言います。一般的に「老眼」と呼ばれ、特に近くの物が見えにくくなります。ピントを合わせるために通常より目に負担がかかるため、目が疲れやすくなります。
主な症状
- 目のかすみ
- 手元の文字が見えにくい
- ピント合わせに時間がかかる(特に遠くから近く、近くから遠くへ目を向けた時)
- 目が疲れやすい など